絵本ってやっぱりすごいです

登場絵本

絵本や物語の世界でゆったりと自分の時間を過ごしませんか?

kotokoto*cottontail (コトコトコットンテイル) の kasumi (かすみ)です。

 

昨日はは七夕でしたね。みなさんいかがお過ごしですか。

世の中、大雨、洪水や地震、竜巻と自然が怒ってるのかなと思うような出来事が続いていますね。

これ以上、被害が広がりませんように。

私はこういうニュースなどを見ると、すぐに影響を受けてしまうので、備えや警戒はもちろん大切ですが、つられて気持ちまで沈んでしまわないよう意識していきたいと思っています。

 

ここ数日は、来週末の絵本セラピスト®︎の講座受講の準備などもあって、いつも以上に絵本に浸っていました。そして、いろんなイメージが湧いてきて、イラストの下絵を何枚か続けて描いたりもしてなんだか気分がいいです。

 

そして雨の日に家で過ごすのにぴったりのDVD鑑賞。

人に勧められて観た映画『しあわせの隠れ場所』。こちらも良かったですよ。

しあわせの隠れ場所

ジョン・リー・ハンコック/監督

 

実はこれで観るのは3回目くらいなのですが、観るたびに人それぞれの立場というか、役割というか、お互いに影響を受けながら変わっていく姿が印象に残ります。

フットボール選手の話なので、スポーツに全くと言っていいほど興味のない私にとっては、何度観ても試合のことはわからないし、調べようという気にもならないのですけどね。

私の場合、ほとんど自分のことを話さない、笑うことも苦手な主人公に自分を重ねて観てしまいます。

初めて観たときは、こんないい人たち、映画の中だけの話だよねーっていう気持ちが大きかったけど、実話を元にしているとのこと。

そして2回目観たときに感じたのは、主人公のマイケルは自分の何かを大きく変えたということはあるんだろうかということ。

たまたまものすごくいい家族に出会えて、ただその愛情を素直に受け入れて大切に守っていった、そして元々自分に備わっていた能力を最大限に生かしていった、ただそれだけ、そんな感じがしました。

ある意味、必要最小限で成功しているとも言えるのかな。最低からの出発だから与えられるもの全てがありがたいと素直に思える。受け取った愛情にはちゃんとお返ししていく、シンプルだけど大切なことだと思いました。

でも今回3回目、思ったことは、主人公マイケルは自分の本質は変えずに、自分を迎えてくれた愛情深い家族の愛を素直に受け取ることで、その存在そのものが家族一人ひとりを、そして周囲の人々を変えていっているんだなということでした。

気が強くて、自分の本心に従って動いていて、受け取っている幸せを思いきり味わい感謝している母親は、常にマイケルにはどうしたいか、どうしたくないかをはっきり伝えさせていました。

呑気な雰囲気の父親はここぞというところでちゃんと進む方向を示してくれるような存在。家族一人ひとりを信頼して任せている感じ。

娘さんは周りの偏見を気にせずに家族としてマイケルと接しているし、息子さんは自慢の兄としてマイケルを紹介しており、父親譲りの交渉上手、マイケルを常に手助けしていました。

そんな家族一人ひとりと接していくことで、マイケルの本質がどんどん輝いていったようでした。

そして、自分のフットボールチームを強くしたかっただけのコーチも、マイケルが相手チームから侮辱されたとき、自分の息子に向き合うように家族として断固抗議して、そこから試合の流れも変わりました。

ずっと親身にマイケルが本当は勉強を理解できていることを見出し、才能を引き出してくれた先生。

そんな家族のような、お互いに信頼できるつながりのなかで、本来の存在価値が輝きだすのだなぁと感じました。

マイケル自身も、ビッグマイクというあだ名で呼ばれるのは嫌だとハッキリ伝えたこと、最後は「家族が行ってた大学だから」と、自分で選んでミシシッピ大へ行ったこと、自分のこれは違う、こうしたいという思いをしっかり伝えていったこと、見習いたいと思いました。

 

そしてやっぱり何より印象に残ったのは、途中に登場した絵本のシーン。

子どもの頃に繰り返し読んでもらった絵本の思い出として、映画の中に2冊登場していました。

WHERE THE WILD THINGS ARE

MAURICE SENDAK/作 HarperCollins

 

ちなみに日本語版はこちら。

かいじゅうたちのいるところ

モーリス・センダック/作 神宮輝夫/訳  冨山房

 

以前にも書きましたが、私にとって作り手側として、絵本に興味を持ったきっかけの絵本です。

 

そして何と言っても、この映画の主人公と重なる、大切なことを伝えてくれたこちらの絵本。

ferdinand

MUNRO LEAF/文  ROBERT LAWSON/絵  Grosset & Dunlap

 

ちなみに日本語版はこちら。

はなのすきなうし

マンロー・リーフ/文  ロバート・ローソン/絵  岩波書店

 

マイケルにはその記憶がなかったけれど、子どもの頃の温かな思い出を今に迎えることで、過去が幸せの記憶に塗り替えられていくことを感じました。

 

やっぱり絵本ってすごい!

人の心の奥底にしっかりとどまって、時を越えて温かく包み込んでくれる、勇気付けてくれる、そんな心強い存在だと思いました。

みなさんはそんな思い出の一冊はありますか?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた。

 

絵本セラピスト協会

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