絵本や物語の世界でゆったりと自分の時間を過ごしませんか?
kotokoto*cottontail (コトコトコットンテイル) の kasumi (かすみ)です。
今夜は中秋の名月ですね。
全国的にお天気も良いようで、ウサギさんも餅つきに大忙しでしょうか。^^
ウサギさんといえば、、、
先日、楽しみにしていた美術展へ行ってきました。
2017年9月16日(土)〜11月15日(日)
名古屋市博物館
一年以上前から日本全国を巡回してきて、やっと最後の巡回の地、名古屋です。
たまねぎをいっぱいに詰め込んだ袋を抱えたピーターの「あいにきたよ。」に思わず、「待ってました!」と答えてしまうほど、待ってましたー。^^
小さな絵本に可愛い世界がぎゅっと閉じ込められたような、開くのがとっても楽しみな絵本です。
登場する動物たちそれぞれがとっても個性的でいきいきしていて魅力的です。
図録もこんなに魅力的!
こんなキャラクター相関図なんて見せられてしまったら、もうワクワクが止まりません。。。
そして、可愛いだけじゃないんですよね。
「ピーターラビットのおはなし」の冒頭にさらっと書いてある「おまえたちのおとうさんは、あそこでじこにあって、マグレガーさんのおくさんに にくのパイにされてしまったんです」というところ。さらっと文字だけで書いてあって記憶にない人もいるくらいだと思いますが、なんと今回展示されていた私家版の挿絵には実際にパイの絵もありました。。。なかなか厳しい現実を見せられた感じです。。。
ピーターのお母さんは女手一つで子どもたちを育てているのですね。ウサギの毛で手袋などを編んだり、小さな畑を持っていて、ハーブの薬やウサギタバコ(ラベンダー)を栽培し、販売して生計を立てているというしっかり者。尊敬してしまいます。
作者のビアトリクス・ポター自身も、とてもしっかりした人で、絵本のキャラクターを使って制作したぬいぐるみの特許を取った最初の人だと言われているそうです。
絵本の印税などで得た利益で英国湖水地方の自然保護のために自ら土地を購入し、最終的にはナショナル・トラストに土地や建物すべてを遺贈したことはよく知られていますね。女性の活躍が難しかった時代に、本当に尊敬してしまいます。
そのおかげで今もポターの絵本世界がそのまま残る美しい英国湖水地方。私はまだ行ったことがなくて、いつか行ってみたい場所、ベスト3に入るところです。
ビアトリクス・ポター生誕150周年を記念して、ほとんどが日本初公開という絵本の原画はもちろん、彼女の愛用品など魅力的な展示でいっぱいでした。
ここ、名古屋での展示が最後、イギリスに戻ったら、当分のあいだ人目に触れない奥にしまわれてしまうそうですよ。たいへん貴重な機会。お見逃しなく!
この日は19時まで延長で開館していました。でも時間が足りないくらいでした。
そしてもう一つ、毎年とても楽しみにしている美術展がこちら。
2017年9月30日(土)〜10月29日(日)
かわら美術館(高浜市)
魅力的な絵本の美術展が多くて楽しみです。
芸術の秋、ぜひ楽しんでみてくださいね。
私は作家活動をしていくうえでのブランド名というか屋号というのか、「ピーターラビットのおはなし」からいただきました。
それを以前書いたのがこちらです。
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自分でも読み返して、改めて自覚し直すというか、大切にしていかなきゃなぁと思いました。
今夜は中秋の名月を愛でながら、絵本「ピーターラビットのおはなし」をゆっくり開いてみようかな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 それではまた。
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